次の日。
「何だそれ。ガードマンやらないと写経だってか」
文化祭準備という謎の時間割に変更された午後の授業をサボって、学校の中をぶらぶらしながら和樹に話をすると、やはり笑われた。
周りは、学校中が浮かれてるような、ザワザワとした空気に包まれていた。
「マジありえねぇ……」
「良いじゃん、特等席でミスコン見れるんだから。美奈子ちゃんも出るらしいよ」
「そうなのか?」
「噂をすれば……ほら」
廊下の向こうから、ダンボールに入った荷物を運ぶ美奈子が目に入る。
するとあちらも俺達に気づき、笑顔で近づいてきた。
「もう、サボりでしょ」
「うん。晴人がそうしたいって言うからさ」
勝手に言ってろ。
本当なら、美奈子の顔も見たくなかった。
しかし何も知らない和樹はにこやかに話しかけてしまう。
「美奈子ちゃん、ミスコン出るんだって?」
「うん、部活の先輩方に押しつけられて。誰もやりたがらないんだよね」
「女子バスケ部だっけ?大変だね。頑張って!」
「無理だよ。彩花ちゃんも出るんだから。きっと彩花ちゃんが優勝だよ」



