「カワイイ~♪名前、どうするの?」
とりあえず俺の部屋に、ダンボール箱の部屋に入ったユキを置いた。
早速見に来た彩花が、目を細める。
「名前はユキ。変更は無し」
「ユキちゃん?……サトミにすれば良かったのに」
「するか!」
彩花はひひひ、と笑った。
「サトミ、おいで。可愛いね。愛してるよ♪」
「だからユキだっつってんだろ!」
「でも似てんじゃん、白くて小さくて。だからほっとけなかったんでしょ?」
……確かに、似てんな。
けれど、本当の事を話せば、また餌食になってしまう。
「里美先輩、意外と胸あったよねー♪水着、可愛かったねー♪」
「知らん。よく見てない」
こっそりチラ見はしたけどな。
確かに、想像ではペラペラだった胸が、実際は人並みに、ちゃんと膨らんでいた。
……思い出しちまった。
「そういう事言うのよせよ。今度会った時、見ちまうだろ」
「なに?会う予定があるの?」



