「武内くん!」
「ぎゃああ!」
いきなり声をかけられ、情けない悲鳴を上げてしまう。
はね上がった心臓を抑えて振り向くと、何故か新川先輩がにこにこ笑って、制服で立っていた。
ユキは俺の膝からすりぬけ、あっさり新川先輩にすりよる。
「見ちゃった……ふふふ」
新川先輩は、ユキを優しく抱き上げる。
「見たって……」
「ユキちゃん、武内くんとラブラブだったねー」
見られてた……!死にたい……。
「ありがとね、武内くん。本当に会いに来てくれてたんだ。しかもすっごく仲良しなんだね」
「何だよ、本当にって……疑ってたのかよ」
「だって、にゃんこより虎の方が似合うから」
新川先輩はクスクス笑う。
「可愛いんだ、武内くん」
「はぁ……!?」
なんだと!?この俺が『可愛い』だと!?
身長185センチ、得意技は頭突きのこの俺様が!?



