あと少し、というところだった。
急いでいたため、知らない男の人にぶつかってしまった。
というか、わざとぶつかられたような気がする。
その男の人には連れがいて、何人かに囲まれてしまった。
「ごめんね、大丈夫?」
「は、はぁ……大丈夫です」
「おわびに何かおごってあげるから、一緒に行こう」
「あんた、スゲー可愛いね」
ゲロゲロ。変なやつらにからまれちゃった。
「すいませーん、あっちで彼氏が待ってるんで♪」
軽く流して、さっさと立ち去ろうっと。
「またまたぁ」
「良いからちょっと付き合ってよ」
男の人たちは、意外にしつこく話しかけてくる。
「なぁ」
突然腕をつかまれて、軽蔑は恐怖に姿を変える。
「離してよ……っ」
「ちょっとだけだったら」
「やだ、離してっ」
どうしよう。
腕を抜こうとするけど、びくともしない。



