っていうか、健先輩、コンタクトだ!
素顔を見るのは久しぶりで、胸が高鳴ってしまう。
制服だとひょろんとしてるように見えるけど、そんなに貧弱じゃない。
やった、得した!なんてオヤジみたいな考えをしていたら、ぐいっと手をひっぱられてしまう。
「彩花、行こう!」
「ヒナ!うん!」
プールは夏休みで、めちゃくちゃ混んでいる。
手を繋いでいなければ、たちまち迷子になりそうだ。
私達女子は寄り添いあいながら、一番大きなプールに入った。
それを追いかけてきた三井先輩と和樹くんが、ふざけて水をかけてくる。
一度そうしてしまえば、楽しさに支配されるのに時間はかからなかった。
ひとつ、気がかりなのは……。
きゃあきゃあとはしゃぐ私達をお父さんのように見守る、健先輩と晴人だった。
やっぱり、無理に付き合わせて悪かったかな。
そんな事を、頭の片隅で思った。
そして、時間はすぐに過ぎて。
皆で休憩していたら、三井先輩がある提案をした。



