「じゃあ、人数を増やしてもいいですか?私の友達の男女二人ずつ」
三人の先輩は目をぱちくりさせた。
三井先輩が一番先に口を開く。
「男はともかく……女の子、可愛い?」
「はい、可愛いですよ」
友達というのはもちろん、ヒナと美奈子ちゃん、和樹くん。
それに、本当は兄の晴人。
ヒナや美奈子ちゃんに三井先輩が目移りしてくれたらいい。
美奈子ちゃんのリクエストにも答えることになるし、一石二鳥だ。
そんなズルい事を考えた。
私の気持ちなんか知らない三井先輩は、表情をぱぁっと明るくする。
「よし、決まり!じゃあ皆で、今月末プールに行こう!」
そう勝手に決めてしまった三井先輩に、里美先輩はえぇえと抗議の声をあげていた。
だけど、私は少し、わくわくしている。制服じゃない健先輩に会える期待で。
それに三井先輩も、ウザいけど、そんなに悪意がある人に思えなかったから。



