この人、自分に自信がありすぎるんじゃ?
呆れながらも、これは他の女子ならドキドキするかもな、と思った。
一応健先輩の友達だから無下にするわけにもいかない。
私は作り笑いをした。
「彩花ちゃん、夏休みに遊びに行こう?」
子供が母親に何かをねだるような目で見られて、一瞬、うなずきそうになる。
「いえ、あの……」
「何なら、他に人がいてもいいから。間宮とか、里美とか」
「はぁ?」
「何で、私まで?」
いきなり名前を呼ばれた二人は、面食らったみたい。
でも、健先輩はともかく、里美先輩まで呼び捨てなのは何で?
答えはすぐ、本人の口から飛び出した。
「いいじゃん、幼なじみだろ。協力しろよ」
三井先輩が悪意のない声で言うと、二人はため息をついた。
「幼なじみなんですか?」
「そう。間宮と里美は産まれた時から知ってるんだ。
ほら、昔の恥ずかしい話、彩花ちゃんにしてもいいの?」
やだ!と里美先輩は言い、健先輩はまた深いため息をつく。
「彩ちゃん、こいつかなりしつこいから。一回遊んでやる?」
「えぇ……うーん……」
その時、私の頭にある考えがひらめいた。



