美奈子ちゃんの誘いを受けるかどうか、答えが出ないまま、終業式になってしまった。
晴人は自分のせいにすればいいなんて、言ってたけど……早く決めなきゃ。
「では、これで終了します。良い夏休みを……と言っても、皆、すぐ会うんだけどね」
そんな健先輩の挨拶で、1学期最後の生徒会は終わり。
のんびり帰ろうとした時だった。
いつものように私と健先輩と里美先輩だけになった部屋に、招かれざる訪問者が現れた。
「よぉ!」
突然ドアを開けて顔をのぞかせたのは、三井先輩だった。
「翔。何しに来たんだ?」
健先輩が驚いた顔で言った。
「何って、お前がなかなか彩花ちゃんと会わせてくれないからさ」
三井先輩は笑いながら、誰も許可してないのに、ずかずかと入ってきた。
そして、私の前に立って、顔を近づけた。
「可愛いなぁ、やっぱり……」
そう言ってにこりと笑う。



