ガルドラ龍神伝―闇龍編―

「ヒア、なんでさっき、ヨゼフの鬣を引っ張りながら来たの?」


ヒアの代わりにヨゼフが、リタの質問に答える。


「単に彼が、よそ見をしてたからさ。


そこで僕が、柱にぶつかるよって、注意したんだ。


そしたら、結果的にこうなったって訳さ。


ヒア、今度は気をつけてね」


「悪い。ちょっと、後ろの方で物音がしたもんで」


ヒアが謝っているものの、ヨゼフはまだ怒っている。


「ヨゼフ、もうヒアを許してあげなよ。彼は慌ててただけだし」


リタの意見に免じて、ヨゼフは今回のヒアの行動を許した。


「そんなことより、早くプレシオを助けようぜ」


「ああ。そうだね」


四人は扉に入る。


「ふふ、まだあたしの存在には気づいてないようね。


あの馬鹿な龍魔族達――特にあの時のおチビちゃんは懲らしめておかないと、キア様に申し訳が立たないわ」


四人の後から、また謎の少女がついて行く。


彼女も四人と同じように、扉に入る。