「お墓は…いくらするのかな」

「エミ!お母さんお墓なんかいらないよ、高いんだから」

「じゃ、買ってあげない。ってか、買えない!」

「ねぇ、墓石の代わりに、包丁の研ぎ石なんてどう?」

「私がそれに『ヤスコ』って名前書いてあげるよ、油性ペンでね」