「椿本、今日は未琴ちゃんの為に働くねぇ」

うちは椿本をニヤリと見た。


「卯月は睦月とラブラブだし、正樹に水無月はあれかなみたいな」


「ラブラブって!!」

「観覧車で手、繋いでたじゃーん」


「……」

卯月が赤面した。


「正樹はね、うん」

椿本が鼻で笑うと正樹はむすくれた。


「正樹は若森だろ」

卯月が形勢逆転を狙って言った。


「は?」

「そうなの?!」

椿本がいい情報を貰ったと言わんばかりに目を輝かせた。