心臓が跳ね上がったのが私にも分かった。 顔が火照る。 「ん…なに?」 「今更だけど…… 告白のこと、謝りたくて」 「告白って…小5のバレンタインの話??」 「あぁ。俺、ただ恥ずかしかったんだ。みんなにからかわれてただろ??それが恥ずかしくて返事をあんな形に……」 「ふーん…」 言い訳くさいっつか、男なのにそんな奥手とか無いわ。 なーんて今だったら思うだろう。 でもその時は、ただ嬉しかった。 だって、気付いてた。 私は、霜月がまだ好きだということが……。