「えっ、見たかったー! あ、ちょ、逃げんな!」 未琴ちゃんの隙を狙って椿本達が逃げた。 「水無月は何がしたいんだ…」 卯月は逃げ惑う椿本や霜月を見て苦笑いした。 「面白いよねw」 私達の間に静寂。 ここは屋台から少し離れた神社のお守り売り場。 たくさんの人が御神籤を引いたりしてここも賑わっていた。 「……」 「……」 気まずい。 耳に人の賑わう声が伝わる。 2人、肩を並べて歩く。 グシャッ 何か踏んだ。 と同時に足が滑った。