「じゃあな!」 霜月が教室から出て行った。 入れ違いに椿本が入ってきた。 「圭太、準備出来たー?」 「ああ、ちょっと待て」 ジャージの下にセーターやら何やら着てたから今脱いでおこうと着替えた。 「うっわ、肌白っ!」 (…今、椿本じゃない声が聞こえた気が…) セーターを脱ぎきると睦月が居た。 「よっ!富川先生は?」 手にはたくさんのノート。 担任に用事があったのか。 「もう職員室じゃね?」 「そっか、ありがと」 睦月はまた廊下へ出て行った。