クソッ!! バイクがあればすぐなのに!! 仕方ない。走るしか、道はない。 走ってる間に、変装がとけて、あたしの元の髪があらわになった。 走りながら、あたしは翔太に電話をかける。 ――プルル プルル …………クソッ!! 繋がらねぇ!! なんで……なんで……気付かなかったんだよ!! まさか……まさか、 炎尾の狙いは狼牙じゃなくて、 桜龍だったなんて!!