何度電話をかけても出なければ、メールの返事もこない。 どうしてだって、昨日は一睡もできなかった。 そして今朝、いつものようにゆりちゃんを迎えに行ったら、家にはもう誰もいなかった。 窓は全部閉められ、パパさんの車もない。 …それでやっと悟った。 あぁ、俺、本当にフラれたんだ、って。 きっと今頃ゆりちゃんは、綺麗なドレスを着てあいつの隣に立っているんだ、…って。 …そう思ったら、もう笑うしかなかった。