わたしのことを“ゆりちゃん”と呼ぶのは、1つ歳下の、葛原 奏多(くずはら かなた)。 小さい頃からの幼なじみで、かれこれ10年の付き合い。 1か月ほど前に恋人同士になった、大好きな彼氏。 そしてもう1人、忠見 誠斗(ただみまさと)さん。 7つ歳上の彼はわたしの中学の時の家庭教師で、パパが働く会社の社長の息子さん。 …訳あって、彼らとは複雑な関係。 彼氏の奏多と、 …それから、婚約者―――