パッと、景色が変わった。 「わぁ…!」 「すげぇ!」 気付いた次の瞬間には、辺り一面に色とりどりのネオン。 全身が光に包まれているようで、なんだか温かい。 「綺麗だな」 「うん…!」 光に照らされて、奏多もきらきら。 目の前の幻想的な景色に、すごく感動する。 「ねぇゆりちゃん、観覧車乗ろう?」 「え?」 「上から見たらもっと綺麗かも!行こ!」 「わっ…!」 そう言って、わたしの手を引く奏多。 そのまま、走り出した。