ドクン…ドクン…… 心臓の音が高鳴る。 なんでだ…… 何でこんなに不安なんだよ…? 大丈夫だって、 もうすぐ結衣はここに来る。 ごめんね…って謝りながら、可愛い笑顔で 結衣は必ず来る。 『…蓮……!』 僕を呼ぶ声…… 振り向くと、そこには結衣が立っていた。 『……結衣…!』 僕は胸騒ぎを振り払うように、結衣にかけよった。 着ている白いコートと同じくらい、真っ白な顔の結衣…… すぐにでも抱きしめたかった。