Rest of my Prince

 

「だから!!! "もしも"の話だって!!!」


「……。"もしも"だろうが何だろうが、

僕まで懐柔出来ると思ってる?

ねえ煌。

本気で僕を"飼える"なんて思ってる?」


そして玲様は4枚、札を出した。


「はい、"革命"。

じゃあ、お手並み拝見ということで」


それから。


今まで控え目なカードの出し方をしていた玲様は、次々に手持ち札を無くしていく。


それまで順調に札を出していた私達の手は、途端に止まってしまう。


「玲くんってさ、逆転勝ちパターン多いよね」


芹霞さんが溜息をつきながら、パスをして。


「前半はさ、絶対玲くんに勝てると思うんだけれど、一気に反撃されるというか。一瞬で情勢をひっくり返されちゃう」


「師匠は、一発逆転狙いの虎視眈々派だ。条件さえ揃えば、一気に大技勝負に出る。さあ如月、そんな師匠を上手く飼い慣らせよ? それが出来れば、如月の技量は紫堂並だということだ」


三日月目の遠坂由香は、にひひひと笑った。


「無理だわ。俺、無理!!! お前の主は櫂だけだ。俺は辞退する」

「遠慮しないで、飼ってみてよ、僕を。僕は従順で忠実で、どんな扱い受けても雑草の如く逞しくしぶとく、主に仕えるよ?

時々、お茶目な愛情表現もするけれど」


にっこり。


「お前にとっての"愛情表現"程厄介なもんはねえって。本当にこの紫堂の従兄弟達は、笑いながら飛んでもねえこと企むからな。俺の寿命がなくなるよ」


「そこまで酷くないよな、玲?」

「うん。結構僕達、やんちゃを控えているよね?」


「なんかさ、櫂が紫堂生まれじゃなかったら、とんでもない悪ガキに育ってた気がする。玲くんが助長させて」


芹霞さんは頭を抱えた。