「大丈夫大丈夫、桜ちゃん。これは遊びだから。誰も本気に・・・ぶはっ」
芹霞が堪えきれずに噴き出した。
「お前桜に失礼…ぶほっ」
駄目だ。
ぷるぷる震える桜が、完全小動物になってる。
俺はここぞとばかりにげらげら腹を抱えて笑った。
そんな俺を忌々しげに睨み付けている桜。
そして。
「櫂様。後で桜に10倍返しにしてください」
ゴツン!!!
「本当に、申し訳ございませんッッ!!!」
即座に桜は土下座して平謝りだ。
だけど桜。
お前――割かし勢いつけてぶん殴ってなかったか?
意外と宮仕えに、苦労していたのか?
「紫堂、大丈夫か!!?」
「ああ、大丈夫。これくらい」
櫂はけろりとしている。
絶対、手加減してるよな桜。
俺だったら、全身全霊で来るに違いない。
ああ、危ない危ない。

