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完璧なはずだった。
芹霞からのZodiac"離し"。
彼らは一切桐夏との接点を持たないはずだった。
そう手配していたんだ。
けれど…1つ俺は見落としていた。
何故桐夏の学園祭如きに、人気絶頂歌手(トップアーティスト)と謳われる彼らが来るのか。
どうしてウチの生徒会如きの要請に、彼らは応えようとしていたのか。
そこを考えてはいなかった。
「神崎~!!! Zodiacって、桐夏のOBらしいぞ!!?」
遠坂がある日、そう芹霞に告げた。
「えええ!!?」
謎は解ける。
OBだから…母校の凱旋ライブで、話題を集めたかったのかもしれない。
中等部から大学まで完備する、桐夏と姉妹校である桜華の生徒数合わせれば、武道館以上の人員になるはずで。
それなりに名の知れた高校の学園祭であれば、マスコミも喜んで駆けつけてきただろうから。
実際、その用意が為されていたのを…俺が潰したのだけれど。
嫌な予感がした。
「ねえ、紫堂。Zodiacの高校時代って…随分やんちゃだったみたいだよ?」
遠坂の目は三日月型で。
「上から抑えつけられれば、必ず反抗する生徒だったらしい」
何を言いたいのか。
「力は絶対的じゃないよ? むふふふふ」

