年下男子とナイショのキス

中島くんは、わたしの手をとり、
携帯を手に握らせた。


「はい」


にっこり笑顔で見つめられ、急に心臓がバクバクいいだす。


「…ありがとうっ」


けど、そのバクバクはすぐにおさまった。
 

「……それじゃ、委員会頑張って」

「うん。頑張るね」


そう言って、中島くんは
玄関のあるほうへ向かって歩き出した。


「……ふぅ」