「あー…。うん。ありがとう!中島くん」

「どういたしまして」


……ふふっ。
中島くんと、緊張しないで普通に話せるようになってきたなあ…っ!



☆★☆


ノックをして、ドアを開ける。

……もちろん、空き教室の。



「……あ。センパイ、やっと来ました」


空き教室に入ると、
いつも通り山本くんのお出迎え。


山本くんの座っている席の机には、たくさんのタオル。


「……あのさ。山本くん」

「はい?」


「…緊急委員会活動とか、嘘つかないでよねっ!
……し、しかも中島くんに伝言頼むとか…っ」


「……センパイ?」

「もーっ!山本くんのばか」

「だから、ちょ……っセンパイ!」


わたしの愚痴らしきものは、山本くんに腕を捕まれたことで、止まる。


「……委員会って、嘘じゃないですよ?」