「…わたしは、山本くんの向かいの席に座る…」


なにそれ。

ほんとは、隣の席に無理やりでも座らせようと思ったけど、さすがにウザいと思ってやめた。


……なに、そんなこと気にしてんだろ、俺。






あれから、30分くらいが経った。

会話を一切してなかったからか、センパイは委員会の仕事はもう
終わったらしい。



「……センパイさ、今日、中島センパイと喋ってましたね」


センパイと話をしようとした結果、口からこんな言葉が出た。

センパイは、この言葉を聞いたあと
一瞬ポカーンとして、そのあと考え込んで…ーー


「喋った………といえば、喋ったね」