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放課後、空き教室に行くと、センパイはまだいなかった。



昨日の委員会でできなかった、俺とセンパイの分の
資料と、用紙を近くの机に置く。

いまの時間は……、4時30分。


……遅い…。

そう思い始めた頃。


ーーガラッ

大きな音を立てて、ドアが開いた。


「……あ。やっときました。センパイ」


「こんにちは…」と、小さな声であいさつしたあと、
センパイの視線は、委員会の資料に向いてる。


「センパイの分もありますよー?」

そう言いながら、センパイを俺の隣の席に座らせようとするけど