年下男子とナイショのキス

「入ってください」



俺が笑顔でそう言うと、センパイは顔を引きつらせる。



「………や、あの。そのノート、ここで返してもらえれば十分だから…」


センパイ、逃げようとしてるのバレバレ。

俺は、センパイの腕を引っ張って、
無理やり空き教室のなかに入らせた。


ドアを閉めて、センパイの顔を見るけど、俯いていてよくわからなかった。


「……あの。ノート返して…」


ここで、素直に返せばいいのに。俺は…ーー


「『今日もサッカーしてた。かっこよかったあ』」



俺がこの言葉を口にした瞬間
センパイは、パッと顔を上げる。

その顔は、……真っ赤。

「み、見たの……?」