年下男子とナイショのキス

コクリと頷く。

……敬語で命令……とか。
なんか、変。


唇に置かれた人差し指が離れる。

「……家族構成、だよね?」

「はい」

「お母さんと、お父さんと、弟……だけど…?」



山本くんの顔を見ると、満足げ。

「……次は?」

「んーとですね…」


『ペットを飼ったことがあるか』『初恋は誰か』

そんな些細な質問に、何度も答える。


「うーん……。センパイごめん。俺嘘つきました…」

「何を?」

「キスより恥ずかしい質問……、わかんないです」

……ごめんって…

わたし的には全然いいんだけどね。



「………あ。最後に質問いいですか?」