年下男子とナイショのキス

「一夜!山本くん早くオトしなさいよ!」

「オトせてるよ」

「もーっ!ノロノロすんなっ」



………結局、2人の喧嘩になってるし。

何しに来たの。アナタたち。


「………センパイ」


わたしの足元に伸びている2つの影が重なる。


ヒソヒソ声に、胸が高鳴る。


「山本く……ッ」


思わず大きな声がでそうになると、口を大きな手のひらで塞がれた。


「しーっ」


山本くんは無邪気に笑う。