「逃げないでください」

にっこりスマイル。
だけど、きっと、怒ってる…。

今まで山本くんが怒ってるとこなんて、見たこと無いけど…。


雰囲気が……。

「に、逃げてないっ」


「嘘です。昼休みも来ませんでしたよね?」

「……それは…」


必死に言い訳を考える。

「委員会って、そんな過酷なの?」


何も知らない、中島くんの呑気な声が
廊下に響いた。