年下男子とナイショのキス

「もうやだ……。頭ぐちゃぐちゃ…」



いろいろ、わかんない。

なんにも、わかんない。



わたしは気づいたら、山本くんから逃げるように、走り出していた。



もう、このまま帰ろうかと思ったけど、

また鞄を教室に忘れてしまった。


……なにやってんだ。


わたしはもう一度、教室へと戻ろうと、角を曲がると…ー


ーーードンっ…


「あっ…。ごめんなさ……ー」


ふと、顔を上げる。


そのひとは、わたしのかおをみると、思いっきり目を丸くした。