年下男子とナイショのキス

「は……?」


開いた口がふさがらない。

なんだ?この質問は。


「そんなんじゃ……、ないよ」


ふいっと顔を横に逸らす。


けど、顎を掴まれてまた中島くんを見るカタチになる。

その瞳は、自分勝手な解釈をすると、寂しそうに、見える。


「わたし本当に行かなきゃ……っ」


あれからもう30分は経ってる。

山本くんが、玄関で待ってる。


「質問していい?」

「…やだ」

「質問なんだけど………」


……やだって言ったのに。