年下男子とナイショのキス

「山本くん……、ねえ?」


顔は笑ってるのに、何?この危険信号は。


じりじりとこっちに近づいてくる中島くんから、逃げるようにさがっていく。


「え、えー……と…」

 
何でまだついてくるのーーっ!??


後ろを振り返ると、壁。


や、ヤバい……っ! 下がれないっ。


「ーーーっ!」


とん、とわたしを囲うように両壁に手を着く中島くん。


「中島くん……?」 


ジッとわたしを見つめる視線。

逃れられない。


「佐伯ってさ……」

「……?」

 
一瞬の、間。


「山本くんと付き合ってるの?」