年下男子とナイショのキス

ーーガラガラ…


引き戸を開ける。


「…………えっ……」


時計が表す時間は、5時。

誰もいないと思ってた教室に、人影が1つ。


「あれ、佐伯?」

「中島くんっ………!」


その人影は、中島くんだった。


机に腰掛けて、ジッとこっちを見てる。


「中島くん……、まだ残ってるの?」

「まぁね。…佐伯は?」

「わたし?…今から帰るよ」 


「忘れ物しちゃって」と言って、鞄を手に取る。