「…………え…?」


センパイが、俺の腕のなかで固まる。


そして、時間差で、控えめに俺の背中に腕を回してくる。


「……ほんと、ごめん…」


センパイの温もりを背中に感じる。


そこだけが、熱を持ったように妙に熱い。


「……センパイ…」 


俺の身体に伝わる、センパイの鼓動が、一際大きく鳴った。