年下男子とナイショのキス

「うわわーーっ」


ショップに入ると、ただでさえ高かったセンパイのテンションがさらに高くならはる。


センパイはぐいぐい俺を写真ブースへ引っ張ると、


「山本くん!写真とってーっ!」


無邪気に笑って携帯を俺に渡す。


「……え。あ、はい」


俺は携帯を受け取って、開く。


……っ??

俺の目に入ったのは、携帯用雑誌。


センパイ、消すの忘れちゃったんだなあ…。


なんてものでは済ませられない。


『好きな人とデートだからドキドキ』


頭にその文字がちらつく。