年下男子とナイショのキス

「…ご、ごめん……」


センパイは一気に後ろへ跳んだ。


「大丈夫です」とは言ってみたけど、ほんとは残念。

距離が離れてしまった。


センパイが相手だと、離れた距離は、元には戻らないような錯覚に陥って、
不安になる。


プイッとそっぽを向いておいた。

なんか、わかんないけど、悔しくて。


「……センパイ。行かないんですか?」

「……行くよっ!」


センパイが俺についてくる。


……ショップに入るまで、えらい時間かかった気がする…。


身体にドッと疲れが押し寄せてきた。