年下男子とナイショのキス

『あのねー!アイス買ってきてー』

「……やだ。めんどくさい」


俺がそう言うと、


『そんなこといっていーのぉ?あんた六年生の時……』

「……喜んで買わしていただきます」

『ほんと?ありがとっ』


プツッと電話は切れた。

……アイスくらい自分で買いに行け…っ



「……なんか、ごめんなさい」

「や。大丈夫……」


センパイはくるりとこっちを向き、俺の携帯を見る。

その瞬間、センパイの目はキラキラ輝き始めた。


「ほえーーっ!!」


………『ほえーーっ!!』…?


「……その、キーホルダー…」


俺の携帯についているキーホルダーは、1つしかないから、センパイが何のことを言ってるのか、すぐにわかった。