センパイは、俺と目が合うと、目を見開いた。


「………っ」


俺は、センパイのほうへ走り出す。


「ゆうとー?」

「ごめん。ちょっと行ってくる」


俺がセンパイのほうへ向かうと、センパイはぷいっとそっぽを向く。

その先には、中島センパイ。


また、中島センパイのほうへ行っちゃうんじゃないか?


俺は気づかないうちに、進む足を速めてた。


「センパイ」


腕を掴む。 顔は、そっぽを向いたまま。