ピピピーーッ

試合終了の合図が耳に届く。


周りを見渡すと、ポツンと独りで座っている親友の姿が目に入る。


………全然イチャイチャできてないじゃん。


心の中で密かに同情していると


「悠斗おつかれー」

「かっこよかったよぉ??」


タオルを一気に胸に押しつけられる。


「ありがと………」


この場はとりあえず愛想笑いをしておいて、親友のほうを見てみると……


「………こわっ」


恨めしそうに、こちらを睨んでいる親友と目が合う。

すぐにぷいっと逸らされたけど。