「………がんばー」


昼ご飯食べてすぐに、サッカーしにグラウンドへ行った親友の応援へ。


「お前…。もうちょっと心込めろよ」

「込める心はない」

「ああ?むっかつくー!」

 
両腕をくねくねさせながら、俺のほうへ向かってくる。


俺は、あれほど気持ち悪い人は始めてみたよ。


「……ってそうだ!お前、次試合出ろよ?」

「は?……なんで」


さっきまで散々、応援しろってうるさかったのに。


「かわゆい女子たちとイチャイチャしたいから」


真顔でそう言うもんだから、思わず吹き出す。


「がんば。……じゃ、俺はいってくるから」