年下男子とナイショのキス

山本くんは、恋愛対象なんかじゃない。


「センパイ、お待たせ」


後ろから、頭にぽんと手を置かれる。


「……いーえ。大丈夫です」


こんな会話をしてると、ほんとに彼氏彼女なんじゃないかと、錯覚してしまうのはわたしだけ??


「それじゃあ、目的のピンクペンゴンくんショップいきますか」


腕を引かれて、歩き始める。

………山本くんの手は、したに降りてきて、手を繋ぐカタチに。


「………っ!」


もう、だめだ。

そんな風にリードされると、山本くんのことしか考えられなくなる。