嘘つきと王子様




うすうす感づいてはいたんだ


きっと、聞かれるなって。


だからこそ、心の準備はできていたはずなのに



どうしてこんなに、


私の鼓動は速く打つの



「ね、そうでしょ?


別にね、まあくんのこと諦めて~っなんて言うつもりないよっ?


だって、そんなのって三河さんの勝手だし。


傷つくのだって、三河さんの勝手だし?


でもね、はっきり言って

三河さんに勝ち目はないっていうかぁ…うんっ


まぁくんはハルナに夢中だから


好きでいても意味ないんじゃないかなーって思うんだよねー」




自分でも



どうして立っていられるのか



不思議だった




どうして、


どうしてそんなことが

言えてしまうのか、わからない



「それにさぁ、」