嘘つきと王子様




「あ、上田さん」



「ハルナもね、ジュース買いにきちゃった」



「そっか、まぁ、暑いもんね」



言葉と言葉が


繋がらない



会話のようで、そうじゃなかった



お互いに交わることのない
何かがぶつかり合っているのがわかる



「んーっ、それもそうなんだけどー、


ちょっとね
三河さんに言いたいことがあるんだぁ」



そう言って上田ハルナは首を傾げて私を下から見上げる



挑戦的なその瞳が、これ以上ないくらいに腹立たしくて



私も思わず見返してみせた



「三河さんってぇ、


まあくんのこと好きでしょっ?」