嘘つきと王子様



「え、私なにすればいいかな、どうしよ、うそ」




「とりあえず、アピールしかないでしょ」



挙動不審とも言える私とは反対に、伊織は冷めた目でわたしをみる。


ほんと、ころころ顔が変わるんだから



「アピールって…?」



「いや、それはあんたが考えようか」



「でも、」



アピールなんて、どうすればいいのかわからなかった



第一、アピールってなに?



好きですアピールってこと?



でも、私は別に



小野寺くんのことをーーーー






いつもそうだ



ここまで考えが行き着くと



私は考えるのをやめる



答えがわかっているからこそ


それに真正面から
向き合うことができなかった