嘘つきと王子様



「あおいっ!」


二日経った日のこと。



試験まであと四日だからなのか、休み時間にペンを持つ生徒もいた。



すると、伊織が嬉しそうに私のところまでやってきて

ぐしゃぐしゃと頭を撫で回す。



「え、なに、なんなの!?」


こんなこと、伊織にされたことなんてなかったから


少し戸惑ってしまう



「今日、放課後空いてるよね?そうだよね?」



「いや、試験勉強……」



「じゃあその勉強学校でしようか」



顔にべたりと張り付いた白々しい愛想笑いに、威圧感がある



「はあ?」



「凛がね、」


そうして


伊織は私の耳元で囁くように言った


「え…、まじ…?」



「うん、まじ」



「どうしよ、え、」




えーっと


今日の放課後


小野寺くんと


勉強会をするみたいです。