嘘つきと王子様




「ええ!!それまじ!?」


「よかったよかった!!
ってことは、もう挨拶する必要なしってことかー!!」



二人して私に詰め寄るから


思わず体制を崩してしまう




「いや、まぁ、私もいまいちなにがあったのかわかってないんだけどね」




「えっでも、悠くんさ


葵さんの名前知ってたってことだよね?」



そういわれて私もはっとする


たしかに、三河って呼ばれたんだ



「なーににやにやしてんの、もう



でもよかったねー、階段からほんとに落ちることにならなくてさ」



そして伊織は親父くさい仕草で私の肩をぽんぽんと叩いて言った



微妙に痛いんですけど。


それににやにやなんかしてないし



「あのねぇ…?

だいたい階段のことは
言い出したの私じゃないからね、ほんと」



「知ってる知ってる!


じゃあ後は、凛太朗

よろしくね」


「あいあいさー!」





「えーっと、なにが?」