夕暮浪漫



「………。」


……いない。


いつもの場所に
彼女の背中はなかった。




「…なに?どうしたの?」



じっとそこを見つめたまま足を止めた僕に
彼が不思議そうに声をかけた。



「…いや…ただ、いつもあのベンチに座ってるコがいるんだけど、今日はいないから…。」


…まぁ、いつもと時間も違うし当然か。

そう思って
再び止まっていた足を動かした。