とある國のヒメ


「これは俺が決めたことです。あなたには・・・関係ない。」

うそでしょう?

お父様が死んだなんて。

お母様は?うばやは?

城はどうなったの?

「そうか・・・。残念だ。もう一度だけ聞く・・・」

「何度聞かれても同じです。あなたに従う気はない。」

「気は変わらない、か。ならばカイもろともファナ姫にはあの世へ逝ってもらおうか。せいぜい、あの世まで守って差し上げるんだな。」

兵士たちが、私とカイの周りを取り囲んだ。

私のことなんか関係なしに、ことが進んでいく。



気づけば、無意識の内に声を出していた。



「みんなは、どうなったの?お父様は・・・あなたが殺したの?」