とある國のヒメ


本当にファナを心配してくれているの?

ファナだから心配してくれている?

「・・・俺だってあんたが姫だから一緒にいるわけじゃない。」

少し風が冷たくなってきたが、カイのおかげで暖かい。

「ほんと?ファナのこと嫌いだったりしない?」

「しねーよっ。ファナはおっちょこちょいだから目が離せないんだよなー。」

いつものようにカイが冗談まじりに言った。

うん。

私はカイを見上げていった。

前よりも顔が遠くに見える。

―――二人の目が合う。

「ありがとう。」

心の底から、精一杯の気持ちをぶつけた。

「・・・っべ別にっ。お礼言われると調子狂う!」

なにかぶつぶついいながらそっぽを向いちゃった。

ほんと、カイのおかげ。

気持ちがすっきりした。



結婚のこととかお昼に急に言われて、びっくりしちゃったのかもしれない。

あと、カイがいなくなるって不安になったから。



ファナが今カイにできることはこれだけ。

でもいつかふぁなが何かしてもらうだけじゃなくて、あなたに何かできるようになりたい。